1.生糸 |
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蚕の繭から規格にそったデニールに引揃え製糸した原糸。 |
2.撚糸 |
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織物に適した糸を得るために、生糸とを何本か引揃え、双然をいれる。 |
3.精練 |
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生糸にはセリシン、膠、フィブロイン等の物質が含まれているので、アルカリ性の薬品でこれを除去すると初めて純白で光沢のある絹糸(シルク)となる。
精練された糸は原糸より約20%軽くなり軟らかさが出る。 |
4.染色 |
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お召しは先染[さきぞめ]織物のため、糸のうちにそれぞれ必要な糸に染める。先ず見本と同色に染めること、染めむらのない、色落ちしないことが必須条件、当社では主として高級酸性染料を使い、お召し独特の色を染め上げていました。以前はこれらの仕事もすべて手作業であったが、近年は他社に先がけ機械化して能率を向上させてきた。 |
5.糊付け |
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以後の操作がやり易いように経糸用の糊付けをし、糸張り乾燥作業を行う。 |
6.糸繰り |
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お召しの糸は前記工程を「スガ」の状態で行うためここでボビン、枠等に捲き返し次の作業に移る。 |
7.整経 |
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ボビン台に掛けられた糸を一束にそろえて織物の経糸本数(当社の主力商品は4000本)および総整経長(1反分の長さ×仕込数量)を手順にしたがって整経機のドラムに捲きつける。そして、整経された経糸を巻き箱に捲きとる。姿をかえた経糸は「玉」といった。 |