富山慶典氏発言

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「まちづくりの現場が求めるネットワーク」
―― 地域コミュニティ活動と次世代技術の融合 ――


西山
:富山さん、先ほどは意思決定についてお話していただきましたが、四人の方のお話を聞かれていかがでしょうか。

富山:はい、先ほどは意思決定という少し理屈っぽい話をさせていただきましたが、一番気になるのは、民主主義でも地域活動でも同じなのですが、やはり一人一人の方の意欲というか意識というものに、非常に高いものを求められているというところが特徴になっている点です。
実際には、P2Pを使っていくしかないだろう、という感触を持ってはいるのですが、正直なところ私もよくわかりません。色々お話を聞いたり、本を読んだりしても、今ひとつP2Pを使うことの実感がわきません。どう使えるのかというのも理屈ではわかりますし、具体例も病院で使われるなど、いくつかはあがっているのですが、なかなか実感がわかない。使ってみるしかないだろうと思います。ただ、その時ネックになるのは、やはり一人一人の意識やスキルの問題だろうと思います。

三友さんのお話のなかに、最初の利用者をいかにして集めるのかという問題がありました。Eデモクラシーの討議でも同じでして、いつもこれが問題になります。最初から利用者を集めようとしてもうまくいきません。ですから何人かのグループで、よしやろうという人達から結局始めるわけですが、その場合でも、ちょっと見てみたい、関心があるという人達が、ちょっと入りたいと思ったときに、さっと入れる。そういうことを可能にする敷居の低さ、そういったものが大変重要だと思います。これは技術の問題であると同時に、運営の問題でもあると思います。

一人一人がサーバー管理者にならなければならないような話ですと、普通の人は入って来られないと思います。ですからその辺を気にしながら、例えばですけど、今日いらっしゃっている皆さんがこれをインストールして、実際にこのフォーラムの続きをやるとか、そういうようなことで実際に使ってみて、その結果を踏まえてこのシンポジウムの二度目を企画してみるとか、そういうようなことをしていく必要があるのではと、今すごく感じています。

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